旅行や高い買い物など、高額の支払いをクレジットカードで行う際「クレジットカードの利用可能額を超えた」または「超えそう」という経験をした人も多いのではないでしょうか。
特に学生はアルバイトによる収入で生計を立てている人がほとんどだと思います。
そのため、クレジットカードの利用可能額も低めに設定されていることが多く、支払いが重なると利用限度額を超えてしまうことがあります。
筆者も今までに数回、利用限度額を超えそうになったことがあります。
そのような時、どのような対応をすればいいのでしょうか?
そもそも利用限度額って何?
クレジットカードの利用限度額とは、「該当のカードによって決済することのできる額」になります。
この限度額はカード会社がそのカードを持つ人の年齢、年収、勤務先、過去の支払い実績(いわゆるクレヒス)などをはじめとして、様々な観点からその人を総合的に分析し、利用限度額の決定を行います。
冒頭でも述べたように、学生はまだ収入が安定しないことが多いため、利用限度額も低く設定されていることが多いです。
ちなみに筆者は5枚クレジットカードを持っていますが、限度額は100,000円から300,000円の間で設定されています。
利用限度額を超えてクレジットカードを利用することは可能?
結論から言うと「少しの超過であれば可能」です。
筆者は一度だけ利用可能額を超えたことがありましたが、問題ありませんでした。
ただし、「いくら超えたら使えなくなる」という明確な基準はなく、各カード会社によって基準が異なるため、あくまでも限度額を超えないようにすることが大切です。
利用限度額を超えてしまった場合、どのような不自由があるの?
決済ができなくなる
お店などでクレジットカードを使おうとした際、決済ができなくなります。違うカードを使うか、現金で払うことになります。
定期的に行っている支払いができなくなる
たとえば、一人暮らしの人が公共料金をクレジットカードで払っている場合、限度額をオーバーしてしまっていると、その月の支払いができない可能性があります。
そのまま支払いができていないことに気が付かなかった場合、水道や電気を止められてしまう、ということもあるかもしれません。
信用情報(クレヒス)に傷がつく⁉
限度額をオーバーすることは信用情報とは関係ありません。
信用情報に関わってくるのは「遅れることなく支払いができているか」「不審・不正な利用(クレジットカードの現金化など)がないか」などです。
限度額をオーバーしそうなときの対処法
利用額の一時引き上げの申請を行う
海外旅行や、結婚式など、何か大きな出費がある際に「利用額の一次引き上げの申請」を行うことができます。
必ずしも申請が通るとは限りません。支払いの遅延などか過去にあった場合、ほぼ間違いなく通りません。
また審査に通ったとしても、利用可能額が増えるということはそれだけ返済しなければならない額も増えるということなので、計画的に使用するようにしましょう。
利用額の引き上げの申請を行う
先ほどの「利用額一時引き上げ」とは違い、こちらは「毎月の利用額を継続的に引き上げる」という方法です。
ただし、クレジットカードを発行して間もない人や、未成年、学生には対応していないことがほとんどです。
学生の方は就職先が決まってから申請するのがいいと思います。
また就職先を登録すると引き上げを申請しなくても勝手に利用額を引き上げてくれることもあるようです。
利用額の繰り上げ返済を行う
経済状況に余裕がある人は利用額の繰り上げ返済を行うというのも一つの方法です。
筆者はこの方法をオススメします。
繰り上げ返済の手順
繰り上げ返済の手順は以下のようになります。
①サポートデスクに電話する。
②「繰り上げ返済をしたい旨」を伝える。
③振込額と振込先の口座を教えてもらう。
④指定された口座にお金を振り込む。
全額を繰り上げ返済するか、一部のみ繰り上げ返済するかなども選ぶことができます。
限度額をオーバーしないために
以上が限度額をオーバーしたときの対応ですが、時には「今日中に支払いをしたいのにクレジットカードの利用可能額が足りない!」ということがあるかもしれません。
そうなってしまっては上記の対応では間に合わないことも考えられます。
そのために事前にできる対応策として次のようなことが挙げられます。
カードを複数枚持っておく
クレジットカードを複数枚持っておくことでそのうちの1つが限度額を超えそうになった時に、別のカードを使って決済を行うことができます。
またカードはそれぞれに「強み」「特徴」があるので、強みの違うカードを複数枚持つのもオススメです!
クレジットカードの「強み」を知りたい方は併せてこちらもご覧ください!
ただし、クレジットカードを短期間で複数枚発行すると、クレジットカード会社に「この人はお金に困っているのか?」などといった疑念を抱かれかねません。
カードを発行してもらえないということもあり得ます。
クレジットカードを作った際は、しっかりとそのカードで支払い実績(クレヒス)を作り、3ヶ月から半年ほど期間を空けて次のカードを発行するといいと思います。
ちなみにクレヒスはどのカード会社でも確認することができます。
裏を返せば一度でも支払い延滞などをしてしまうと、全てのカード会社にその情報が伝わってしまうということです。
計画的に支払いを行うことが大切です。
デビットカードを使う
デビットカードとは、クレジットカードのように月一回まとめて返済を行うのではなく、カードを使って支払いを行った時点で登録してある銀行口座からお金が引き落とされるカードです。
即時引き落としなので、現金で支払うこととほぼ変わりません。
もし、銀行口座に支払いできるだけのお金がない場合、カードは使用できなくなります。
クレジットカードにするとついつい使いすぎてしまう…という方にはオススメのカードです。
ただし、クレジットカードと違い、保険などは付いていないことが多く、ポイントの還元率も低いことが多いです。
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